前回ローソク足を紹介させていただきましたが、
今回はその続きにあたります、ローソク足の種類について触れて行きたいと思います。
ローソク足チャートをみて分かる通り、
ローソク足は色々な形が存在します。
これは、ローソク足の箇所で
始値、終値、高値、安値を表しておりますので、
分足なら1分間の、
5分足なら5分間の
日足ならまる1日の
など、ローソク足の指定している時間帯の値動きで最終的な形が決まります。
それぞれの形に名前と、予想されるその後の展開を読む事ができますので、
覚えておくと非常に便利な知識です。
それでは、1つずつご紹介していきましょう。
先ずは陽線の種類から触れて行きたいと思います。
●大陽線(陽の丸坊主)
上髭が無いので、高値のまま終値を迎え、
そのまま次のローソク足に移動した事を意味しております。
チャートが上昇に向かっている強気な相場であると言えます。
●大陽線(陽の寄付き坊主)
始値から一度は値下がりしたがその後高値になり、そのまま終わり値を迎えおります。
この状態も相場は強気であると判断できます。
●大陽線(陽の寄り付き坊主)
上昇中に出てくるローソク足ではあるが、一度高値から値下がりして終値を迎えているので、今後値下がりの可能性は否定が出来ないので少し注意が必要。
特に上ひげが長い場合は要注意です。
●コマ(陽の極線)
形の小さい陽線のローソク足です。
値上がりして終値を迎えていますが、勢いも無く、この後どう動くか分かり難い為、
今後の展開が読みづらいローソク足です。
これが出てきた場合は少し様子見をした法が良いかもしれません。
●カラカサ(陽線)
値は一度下がったが、最後は値上がりして終値を迎えています。
主に相場の(上昇・下降の)転換期のサインと言われており、
安値の部分で出てきたら上昇のサインですが、
高値部分で現れた場合は値下がりの可能性が考えられます。
●トンカチ(陽線)
一度は大きく値を上げたが、最終的にはそこには届かず、値上がりが小さい状態で
終値を迎えています。
カラカサと同じで転換期のサインと言われており、
高値部分で現れたら天井(最高値)を示す場合が多く、
そこから下降に転換する可能性がありますので注意が必要です。
●トンボ
一度は値が下がったが、終値は始値と変わらなかった場合に出てきます。
これも相場の転換期を表しておりますので、これが出たら注意が必要です。
続いて陰線のローソク足について触れていきましょう。
●大陰線(陰の丸坊主)
髭が無く、大きく値下がりした陰線。
チャートは下降に向かっており、そのまま下がり続ける可能性が高いです。
●大陰線(陰の寄り付き坊主)
最安値からは少しは戻したものの、大きく安値で終値を迎えております。
基本的にはレートは下落方向であると考えて良いですが、
安値部分で現れた場合は転換(この場合はレートの上昇)する可能性も考えておきましょう。
●大陽線(陰の大引け坊主)
一度は値を上げたが下がってしまい、値は下降したまま終値を迎えております。
これが出た場合は、今後もそのまま値下がりが続く傾向が強いです。
●コマ(陰の陽線)
陽線でのコマと意味はほぼ同じで、これが出たら様子見をおすすめします。
安値は付けたが、レートの動き自体は小さく、今後の展開は読みづらいです。
●カラカサ(陰線)
一度は値を大きく下げたが上げ戻され、下げ幅が小さいまま終値を迎えた陰線。
安値部分で出てきた場合は上昇の転換サインの可能性が高いです。
●トンカチ(陰線)
一度は値を上げたが押し戻され、結局安値で終値を迎えております。
高値部分で現れた場合は下降のサインの可能性が高いので注意が必要です。
●トウバ
一度は値を上げたが押し戻され、始値と終値が同じだった場合に出てきます。
売りの行き勢いが強めで、高値部分で出た場合は下落のサインの可能性が高いので、
注意が必要です。
最後に陽線でも陰線でも無いローソク足がありますので、ご紹介します。
●寄せ線
値動きがほとんど無く、始値と終値が同じだった場合に登場します。
市場は膠着状態で今後の展開は見えませんので、これが出たら様子見が良いと思います。
因みに、値動きが一切もなかった場合は、
-
で表されます。
以上がローソク足の種類と、その形が表すその後の傾向になります。
傾向ですので、絶対にそうなるとは言い切れませんが、ローソク足を
見る際の必須知識となりますので、しっかりと把握して
今後の参考にして頂ければと思います。